イベントのご案内

シンポジウム開催のご案内

 2022年度に引き続き、今年度も電気化学をベースとする定置型・分散型水素・再エネシステムの社会実装推進に関わるシンポジウムを開催致します。

 2022年度は、分散型水素エネルギーシステム⇒物質合成システム⇒食糧合成システムと連なる研究戦略について、電気化学に加えて、再エネ経済学を含む幅広い分野の研究者の方より講演をいただき、今後の研究促進へ向けた議論を深めることが出来ました。ここに厚く御礼申し上げます。

 今年度は、分散型水素エネルギーシステム、分散型物質合成システム(CCU)の出口戦略、社会実装戦略に焦点を当て、研究機関に加えて省庁や企業、スタートアップ企業の方からもご講演をいただきます。

 特に定置型・分散型水素エネルギーシステムに関しては、自然エネルギーの安定電源化技術により、①人口減時代の地域の自立分散型電源 ②郊外での再エネ導入比率増と系統周波数安定性の両立 との重要な役割を期待されている一方で、①採算性を見込めない ②産業と結びついていない 等の課題を業界関係者や自治体等から指摘されています。私共としてはこれらの課題に対して、①スタートアップ企業+研究機関によるコスト的、機能的に無駄の無いシステム設計と案件取りまとめ ②副生成熱、酸素等の活用 ③単位システムを並べて必要容量に対応することによる量産効果(電気化学システムは小サイズでも効率低下が少ない)、などの方策で実証実験を進めようとしていますが、十分な理解を得られている状況にありません。

 今回は、資源エネルギー庁 省エネルギー再エネルギー部より井上部長をお招きし基調講演をいただきます。省エネルギー再エネルギー部は、定置型水素エネルギーシステムやFIT(電力買取制度)、再エネ由来アンモニアなどに関わる政府の政策所轄部署で井上部長はその責任者に当たります。上記の課題突破へ向けて、政策視点、産業視点よりアドバイスをいただく予定です。

 定置型・分散型水素エネルギーシステムは、国内外での普及を強く期待されているにもかかわらず、その基本コンセプトの構築と国民への理解、技術開発は未だ発展途上です。今回のシンポジウムがそこを突破して、普及へ向けた議論を具体的に深める良い機会になることを期待しております。      

 年初に、不幸にも能登半島地震が発生し、インフラが寸断され復旧に時間を要しています。今後日本全体が人口減時代を迎える中、幅広い意味でのエネルギーセキュリティより、定置型・分散型エネルギーシステムの必要性が再認識されたのではないか、と考えております。

 当日は会場とONLINE にて同時開催します。さらに有志懇親会も開催する予定です。この機会に是非ご参加を検討いただけると幸いです。

※当日はかなりの盛会となりました。ご参画、ご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

 当日の報告です。現地70名、web70名、懇親会45名の方に参加いただきました。会場では、異業種企業間のコラボ、自治体関係者との実証実験、理研と企業and/orアカデミアとの共同研究など、多数の社会実装を進める相談が始まったと伺いました。

 以下、画像による当日の様子です。上方より、①理研鼎業油谷社長による元業界人の立場も含む熱意に溢れたご挨拶、②日本の再エネ政策責任者である経産省・資源エネ庁井上部長による基調講演、再エネ普及所轄省庁の基本方針や補助金メニューなどをわかり易くご教示いただきました。③理研の本分野の研究責任者の1人でありリーダー格の和田先生による研究戦略のご説明、④スタートアップ企業 メグレナジー社の図師社長による住宅・オフィスビル分野での事業戦略のご説明、⑤スタートアップ企業 エーディーエス社の後藤社長による採算性を見込める壱岐島での実証実験成果のご説明、⑥ドイツNRWジャパンのロエル社長によるドイツでの再エネシステム導入事例のご説明、⑦東大先端研シニアプログラムコーディネータ兼NEDOムーンショット都市型DAC-Uプロジェクトの江部PM補佐による水素とCCUシステムの社会実装戦略のご説明、富士通時代からの熱い想いが込められていました。⑧パネルディスカッションで理研地球温暖化対策室を紹介される田口室長、⑨パネルディスカッションで発言される経産省・資源エネ庁・水素アンモニア戦略室の安達室長、当日はご多用中パネリストとしてご参加いただきました。⑩理研鼎業吉田部長による閉会ご挨拶とパネリストの方々、⑪懇親会風景、遠くは沖縄、福岡、群馬、秩父からもご参集いただきました、画面中央右に和田先生図師社長、⑫懇談する九大ISIT川畑理事と理研環境資源科学研究センター菊地先生、菊地先生は養殖や水処理が専門です。⑬懇談するドイツNRWジャパンのロエル社長と理研鼎業山本取締役(理研副理事兼務)、⑭懇談する理研情報統合本部小林副部門長と油谷社長、小林先生はオントロジー基盤の設計とDXが専門です。⑮NRWジャパン杉崎副社長と理研環境資源科学研究センター上口先生、上口先生はアンモニアのオンサイト合成触媒及びプロセス開発が専門です。⑯理研光量子工学研究センター藤井先生と吉田部長、藤井先生は水素及びCCUシステム及び関連材料開発の中核研究者の一人です。⑰名刺交換する後藤社長と理研開拓研究本部戎崎先生、戎崎先生は宇宙工学が専門、となります。

開催内容

▼タイトル:「分散型水素・CCUシステムの普及拡大へ向けた出口戦略シンポジウム」

▼開催日時2024年2月8日(木)13:30 – 17:40  ※開場13:00

▼開催方法:ハイブリッド開催(会場リアル+ONLINE)

▼開催場所:早稲田大学 日本橋キャンパス  ホール

      東京都中央区日本橋1-4-1 COREDO日本橋5階(営団地下鉄日本橋駅直結、商業用エレベーターで5階上って右側ホール)

      https://wasedaneo.jp/access/

▼参加費:無料(申し込み要)

▼対象者:分散型水素・再エネシステム「社会実装研究会」会員、NEDOムーンショット「都市型DAC-U(CCU)プロジェクト」参画機関、

     本分野で理研と関係のある企業・研究機関・省庁・大使館・自治体等の関係者様、理研及び理研鼎業の職員          

▼共 催:分散型水素・再エネシステム社会実装研究会
     NEDO ムーンショット 目標4「都市型DAC-U(CCU)プロジェクト」
     理研・光量子工学研究センター・光量子制御技術開発チーム
     理研・本部・地球温暖化対策室
     株式会社理研鼎業(理研100%出資による理研研究成果の社会実装推進企業です)

▼プログラム

 ※開会宣言及びモデレーター 株式会社理研鼎業 主席CD 半田 敬信                                  

 1)開会挨拶 株式会社理研鼎業 代表取締役社長 油谷 好浩  (元東芝エネルギーシステムズ社長)(13:30-13:40)

   ~エネルギー業界の企業経営者の経験も踏まえて、参加者の皆様へ今後を展望するご挨拶をさせていただきます。   

 2)基調講演:「グリーン・トランスフォーメーション(GX)政策について 

                    ~省エネルギー、再生可能エネルギー、水素の視点から~(13:40-14:20)
   資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 部長 井上 博雄

   ~定置型水素エネルギーシステム、再エネ水素・アンモニア、FIT制度などの政策所轄部署の責任者のお立ち場より、

    水素システムの最近の動向と政策的観点で普及拡大へ向けたアドバイスをいただきます。 

                                                                          
 3)講演1:「理研における水素による独立分散型再生可能エネルギーの開発」(14:20-14:50)
   理化学研究所 光量子工学研究センター 光量子制御技術開発チーム チームリーダー 和田 智之

   ~理研が関わる分散型水素エネルギーシステムの研究リーダーの立場より、研究開発戦略及び社会実装へ向けた展望

    について、モノづくりに加えてDX技術との連携まで含めてご説明いただきます。さらにその次に普及が期待される

    分散型物質合成システム(CCU)の研究開発戦略についても触れさせていただきます。   

                                   
 4)講演2:「身近な場から実現する『水素社会』」(14:50-15:15)
   株式会社メグレナジー 代表取締役社長 図師 誠

   ~理研発スタートアップ企業の立場より、分散型水素エネルギーシステムのビル・住宅分野での社会実装戦略、

    普及戦略についてご説明いただきます。

 ※休憩(15:15-15:25)

 5)講演3:「ドイツ・欧州の水素普及・出口戦略」(15:25-16:00)
   ドイツNRW州貿易投資振興公社日本法人 代表取締役社長 ゲオルグ・K・ロエル

   ~NRW(Nordrhein-Westfalen)州は、デュッセルドルフ、ケルン、ドルトムント、ボンなどの主要都市を有するドイツ最大

    人口の1800万人が住む州です。本講演では、ロエル社長のドイツと日本での幅広いご経験とご見識を基に、普及実績の

    紹介と日本での普及へ向けたアドバイスをいただきます。講演は日本語で行います。 

                                              
 6)講演4:「壱岐での水素貯蔵型マルチエネルギーシステム」(16:00-16:30)
   株式会社エーディエス 代表取締役社長 後藤 秀樹

   ~スタートアップ企業の立場より、採算性や産業応用に繋がる実績や構想についてご説明いただきます。

    壱岐島の陸上養殖用水素システムでは、スタートアップ企業主導で設計を進め、電力、副生成熱、酸素を活用し、

    また量産効果を高めることで、①採算性確保と②産業応用の見込みが開けました。陸上養殖以外に地域経済と結びついた

    様々な応用が期待されます。

                                                           
 7)講演5:「大気CO2から化学製品を創る」脱化石資源技術の社会実装シナリオ(16:30-17:00)

   東京大学 先端科学技術研究センター NEDOムーンショットPJ PM補佐 江部 広治

   ~既存オフィスビルなどの強大な換気能力を活用し、またコンパクトな電気化学システムの特徴を活かして、

    大気中CO2濃度の高い都市部でのCCUシステム(都市型DAC-U)をビルの機械室や地下室内に設置することを構想して

    います。こちらは都市部での分散型物質合成システムとなります。

     本プロジェクトは、研究機関及び材料メーカーからゼネコンに至る企業、計8者程で検討を進めており、その社会実装

    シナリオについて、企業の環境エネルギー部門の出身である江部PM補佐よりご説明いただきます。

                                        
 8)パネルディスカッション(17:00-17:40)                                                                          

   パネリスト:講演者に加えて、理研・地球温暖化対策室 田口室長、理研鼎業社長 油谷が参加致します。

   ~日本全体のエネルギー戦略、エネルギーセキュリティを見据えた上で、定置型、分散型水素・再エネシステムの必要性を

    改めて確認します。その上で重要課題である、①採算性確保 ②産業応用 をどう克服し、普及拡大に繋げていくか、

    について、研究機関(研究部門、産業連携部門)、省庁、海外、スタートアップ企業のそれぞれの立場より提案いただき、

    議論を深めます。会場の方の質問や提案もお受けします。議論が尽きない部分は懇親会の場も使って今後へ繋ぐ機会とします。

 9)閉会挨拶(17:40-17:45)

   株式会社理研鼎業 事業化支援部 部長 吉田 茂美

 ※当日、会場の方よりのご質問は、可能な限りお受けいたしますが、ONLINE接続の方からは回線管理上お受けできません。

  後日メイルで事務局までご質問をいただければ、講師の方もしくは事務局より回答させていただきます。

 ※当日、会場でのWiFiは回線容量上使えません。

 ※閉会後、アンケートにご協力お願い致します。

▼懇親会:近くの会場*へ移動して18:20~開催します。

     *カスピタ東京:コレド日本橋より東京駅八重洲口方面へ徒歩約5分 https://tokyo.caspita.info/

      懇親会費:\5500 出席される方は、御釣の無いようにご配慮いただけると幸いです。

▼パンフレット:こちらからダウンロードできます(PDF2.2mb)

講演資料ダウンロード(PW要; 登録者に別途メールにて案内)

  基調講演:「グリーン・トランスフォーメーション(GX)政策について ~省エネルギー、再生可能エネルギー、水素の視点から~」

  講演1:「理研における水素による独立分散型再生可能エネルギーの開発」

  講演2:「身近な場から実現する『水素社会』」

  講演3:「ドイツ・欧州の水素普及・出口戦略」

  講演4:「壱岐での水素貯蔵型マルチエネルギーシステム」

  講演5:「大気CO2から化学製品を創る」脱化石資源技術の社会実装シナリオ

  パネルディスカッション冒頭:地球温暖化対策紹介と提言 (理研 地球温暖化対策室)
  
お申込みはこちらから ☞ https://forms.office.com/r/wchpmwLhce シンポジウム及び懇親会【申し込み期限:2024.2.2】

 ※現地70名+ONLINE70名の計140名、懇親会約43名様より参加申し込みをいただきました。

  省庁、自治体、企業(材料、デバイス、装置、システム、制御、DX、インテグレータ、スタートアップ、

  コンサル、金融機関、商社)、研究機関(電力中央研究所、北九州市大、東京大学他)、関係研究者

  (電気化学、触媒、貯蔵材料、システム設計・制御、DX、養殖/水処理、宇宙工学)、理研事務部門

  (理研副理事、関係4推進室、地球温暖化対策室、経営企画部、国際部、2海外事務所長)まで、

                     幅広くご参加いただきます。

▼関連ホームページ

・分散型水素・再エネシステム社会実装研究会          https://www.innovation-riken.jp/society0/

・NEDOムーンショット都市型DAC-Uプロジェクト(CCU)   https://www.innovation-riken.jp/moonshotpj00/

・株式会社理研鼎業(理研イノベーション)           https://www.innovation-riken.jp

本シンポジウムに関するお問い合わせ

株式会社理研鼎業(りけんていぎょう) 
「分散型水素・再エネシステム」社会実装研究会 事務局
 Email  suisobunsan@innovation-riken.jp


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